ジェフ・ケント
TOR(1992)-NYM(1992-1996)-CLE(1996)-SF(1997-2002)-HOU(2003-2004)-LAD(2005-2008)
通算成績 2298試合 .290 2461安打 377本塁打 1518打点 94盗塁 fWAR56.0
獲得タイトル:MVP1回、シルバースラッガー賞4回
2000年 159試合 .334 196安打 33本塁打 125打点 12盗塁 fWAR7.4
嫌われたセカンド
強打のセカンドとして通算2000安打・350本塁打・1500打点のマイルストーンを達成。ステロイド全盛時代にプレーしながら、薬物使用の噂もナシ。
通常であれば、クーパーズタウンにその名が刻まれているはずのレジェンドプレイヤーのはずだが、殿堂入り投票では支持が伸びず、資格喪失。
その理由は、成績がくすんでしまうほど、人間性に難があること。
2007年には選手間で行われた「最も嫌われているメジャーリーガー」アンケートでボンズに次ぐ20%の票を獲得*1。ケントはどうやら白人至上主義者で、ボンズをはじめチームメイトと度々対立。このことが原因で得票を集めてしまったようである。
MLBの殿堂入り投票では、カート・シリングの事例から分かるように成績に加えて選手の人間性も得票に影響を与える傾向にあり、そうした面から「成績は殿堂入りクラスだが、性格は…」と記者はケントを敬遠したことは容易に想像できる。
とはいえ、ケントの卓越したバッティングは疑いの余地はなく、1997年から9年連続で20本塁打以上をクリア。2000年にはOPS1.020とセカンドとしては圧倒的な成績を叩き出し、ステボンズを差し置いてMVPのタイトルを獲得している。
*1:ボンズは本人の振る舞い以上にステロイド許すまじという意味合いが強いことが想像でき、ケントは純粋な人間性だけで2割のメジャーリーガーから嫌われてしまっている