ポール・モリター
MIL(1978-1992)-TOR(1993-1995)-MIN(1996-1998)
通算成績 2683試合 .306 3319安打 234本塁打 1307打点 504盗塁 fWAR67.6
獲得タイトル:シルバースラッガー賞4回、最優秀指名打者賞*1
1987年 118試合 .353 164安打 16本塁打 75打点 45盗塁 fWAR6.0
The Ignitor
MLB歴代10位の3319安打を放った稀代のヒットメイカー。
若手時代は故障がちで、そのストレスからかドラッグに溺れたことも。
キャリアの転機になったのは1987年。この年からは2年前に受けたトミー・ジョン手術を受けたこともあり、指名打者での出場が増加。
守備負担が減ったことでバッティングに専念できたモリターは一躍球界屈指のアベレージヒッターに覚醒し、同年はMLB歴代7位の39試合連続安打を記録した。なお、米メディアからは「連続ヒットよりも連続で試合に出れた方が驚きだ」と何とも言えない評価をくだされていた。
1993年にブルージェイズに移籍してからはフルタイムのDHとしてプレー。モリターの卓越したバッティングセンスは晩年まで全く衰えず、40歳を迎えた1996年シーズンにはリーグトップの225安打、打率.341のハイアベレージを残している。
モリターはスピードも兼ね備えており、通算で504盗塁を記録。史上二人しかいない3000安打・200本塁打・500盗塁をクリアした選手となっている。
現役引退後は指導者に転向。2015年からはミネソタ・ツインズの監督に就任し、2017年には最優秀監督賞を受賞している。
査定に関して
チャンスA
1987年の得点圏打率は驚異の.444!
盗塁B
盗塁成功率は82%
安打製造機
39試合連続安打の偉業を讃えて。
チャンスメーカー
モリターのニックネーム「The Ignitor」は直訳すると火付け役。
モリターは基本的に1番バッターとして起用され、歴代10位の先頭打者本塁打33本を記録している。
決勝打
High Leverageでの打率は.461、OPSは1.248とクラッチぶりが光った。
Nishiのこぼれ話
モリターは2004年に得票率85.2パーセントと圧倒的な支持を受け、殿堂入り。モリターは史上初となる指名打者としてクーパーズタウンにその名を刻んでいる。
*1:現在のエドガー・マルティネス賞